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「白い恋人パーク」で発見したインバウンド対応のヒント

スタッフの岡田です。
北海道土産といえば「白い恋人」、
日本人海外出張者の土産品として、
訪日外国人の人気のお土産としても定着、
「日本の顔」的なお菓子となっています。
その製造元である石屋製菓の工場が併設された
「白い恋人パーク」に訪れたところ、
札幌の一大観光集客施設になっていて驚きました。
最近は香港、台湾、タイなど訪日外国人の来館も増加傾向で、
2014年は直行便が就航した中国人旅行者も急増、
来館者数は過去最高の52万人を突破、しました。

http://www.shiroikoibitopark.jp/

これまでは、団体ツアーの一部で短い滞在時間でしたが、
同パークを目的に訪れる個人客も増え、
工場見学だけでなく菓子制作体験やレストラン&カフェの
利用増とともに滞在時間は上昇傾向、ショップでの
お土産購入額も増大しています。
10年以上売れ続ける菓子ブランドが極めて少ないなかで、
地方企業発「白い恋人」が、日本および世界ブランドに
成長した背景には、発売以来からの原材料へのこだわり、
生産体制、ブランディングへの継続的取り組みがあります。

1947年にでんぷん加工業として創業後、
ドロップや駄菓子の製造に携わり、1960年代には付加価値の
高い高級洋菓子製品づくりを主軸事業にシフト。
1972年の札幌オリンピックを機に北海道観光や
土産物用銘菓の需要も拡大、この流れの中で
「白い恋人」が誕生しました。
大きな転機は1977年に全日空の札幌―東京線の機内食に
採用されたことで爆発的に売れるようになりました。
以来、生産が追い付かず、20年程前に工場増設、
17年春には新工場を建設予定です。

品質はもちろんですが、販路拡大も重要な成長の軸です。
道内の直営店、百貨店内ショップ、500の特約店、
道外でも主要な北海道物産展への出展、
国内空港での販売など、目に触れ購入できる機会を増大。
また、観光客のみに頼らず、お中元やお歳暮など贈答での利用や
インターネット対応も拡充、海外進出も視野に入れています。
「お菓子を通じて笑顔を届ける」という同社の方針を軸に、
モノと人の交流を拡大しながら地域にも貢献、
それが自社の持続的成長につながっています。
2020年東京オリンピックを好機としてインバウンド対応を
考える方々にも、今後望む姿をめざして、今何をすべきか、
「白い恋人」の一口から多くのヒントが得られそうです。