ウエルネス&メディカルツーリズムの目的地としての日本

スタッフの岡田です。
先日、観光関連の学会におけるシンポジウムで、
立命館アジア太平洋大学(APU)のLee教授による
プレゼンテーション通訳をお手伝いしました。
テーマは、「ウエルネス&メディカルツーリズムの国際動向」。
私も以前から本テーマの調査研究に取り組んでいるため、
最新動向を確認する有益な機会でもありました。

ウエルネス/メディカル/ヘルス・ツーリズムなど
類似用語がありますが、その分類の目安は「緊急性」、
つまり、医学的治療がすぐに必要か、
スパやリゾート滞在のようにリラックス、健康増進、予防が
主目的かによります。
長寿社会や国際化の進展、アジア圏などにおける所得上昇、
海外で医療を受ける際の費用の低減傾向、
非英語圏における英語を話す医師の増加などを背景に、
本市場は拡大傾向にあり、最近は予防ニーズが高まっています。
※世界のウエルネス・ツーリズムの動向は以下ご参照ください。
http://www.globalwellnesssummit.com/industry-resource

本分野の第一人者であるLee教授が、
日本のウエルネス&メディカルツーリズムの目的地としての
可能性は大きいと強調されていたのが印象的でした。
人間ドックや検診への中国人、韓国人のニーズは高く、
なかでも日本の医療の質の高さが注目されているそうです。
また、地域特有の気候や温泉、森林などを生かした治療法や食、
日本が本来持っている資源をベースにした健康増進プログラムは外
国人に訴求力があるとのご指摘。つまり、日本に滞在すること自体、
そして、健康食として知られる和食、それも地域の旬の食を
楽しみながら健康増進や病気予防になることから、
ウエルネス目的の訪日ニーズは高いとのことでした。
実際に、欧米や韓国などでは、訪日旅行の際に健康志向の
コンテンツを求めるトレンドがみられるとの報告も
現地関係者から届いています。

長寿社会の中で、アンチよりも“ウエル・エイジング”意識が
上昇しており、人間ドックなどの検診ニーズは定期的、継続的、
長期的でサステナブルな需要が見込めることも特徴です。
特定の治療や検診に関しては医療機関と連携しながら、
地域の特性を生かしたウエルネス目的の滞在コンテンツ提供は、
どの地域にもチャンスがあります。
地元のありのままの生活が、外国人にとっては
特別な旅行目的になりうるウエルネス・ツーリズム、
地域にとっても健全な観光の姿とも考えます。