妻への配慮ある「家族にやさしい日本」

スタッフの岡田です。

この1か月ほど、国内外の観光関連学会に出席する機会が続き、
インプットの多い時期でした。共通していたのは、
インバウンドテーマの研究発表が増えたことです。
細かく研究されていて、例えば外国人が国内の複数地域を
訪れる場合の組み合わせ傾向や、他国と比べて不便な
日本のシステムなど。電車の切符自販機は、目的地を選べば
自動的に金額が示されお金を投入するだけの海外のシステムに比べ

複雑な表示板から自ら目的地とそこまでの金額を探し
選択し購入する日本のシステムなど含めて外国人が直面している
日本の不便が少なくないことを再認識しました。

まあ、海外における旅行事情もいくつか示されました。
共感したのは、子連れ家族旅行の際の夫に比べると
妻にかかる負担の大きいことを示した調査発表。
これは台湾のケースですが、自分も子供が小さい頃に
旅行する際に感じていたことがそのまま数値で表れていて、
国は変われども妻の役割や負担はわらないことを実感しました。

というのも、国内外含めて家族旅行する際には、
計画から予算決定も妻がイニシアティブをとる傾向が強く、
旅行の荷造り、旅行中の食事の選択、
道に迷ったときに尋ねるのも、

旅先で子供の買い物に付き添うのも妻、自分の買い物は後回し
(往々にして時間切れ)、帰宅後の荷ほどきや洗濯、
お土産をあけるのも、ほぼすべて妻の役目。
共働き家庭も多く、仕事に加えて日常の家事、
そこに旅行となるとこの一連を考えれば、リフレッシュ目的の
旅行も却って負担で旅行を控えることもありうるというのです。

そうそう、と深く同感。ここでは明確に解決策は
出されていませんでしたが、妻が二の足を踏む家族旅行の
背景にある意識や阻害要因が数値で示され、学会に参加していた
男性陣の多くも初めて気づいたという声。

お察しのとおり、この負担感を軽減させる工夫ある
旅行商品が提供されるなら、もっと国内外への家族旅行意欲は
高まるのに、と私もいつも思っていました。
家族旅行先としての日本人気も確実に高くなっています。
妻への配慮ある家族旅行が商品化されれば、
「家族にやさしい日本」として、一層インバウンド市場が
活性化することになると期待します。同時に、家族旅行では
安心、安全が最優先されます。安全な場所、体制が
整っていなければ小さい子供連れ旅行では選択肢からは外れます。

今回の学会でも、家族旅行のみならず、
様々なリスクマネジメントのテーマが取り上げられていたのも
大きな特徴です。私も以下のような「教育旅行と危機管理」の
セミナーの企画実施をお手伝いしています。
http://www.wakayama-u.ac.jp/ctr/news/2015112600053/