香川県直島銭湯「I♡湯」で繰り広げられる国際交流

スタッフの岡田です。
先週、香川県直島に訪問する機会がありました。
直島といえばアート。
草間彌生氏のかぼちゃの作品が象徴的です。
実際に訪れて深く心に刻まれたのは、ここにあるアートは、
瀬戸内海の自然を基盤にした人々の暮らし、
文化を感じるための「ツール」で、それらが一体となった
関係性から成り立つ世界観です。そして、その地に
身を置くことで自ずと「考える」ことが促されます。
慌ただしい日常から少し離れ「より良く生きるを考える島」、
私も滞在中、ずっと考えていました。

同じように立ち止まっては考えている観光客の7~8割が
外国の方でした。欧米豪の方が多く、ひとつひとつの作品を
角度を変えて見ては考える、日本人も外国人も行動は同じです。
ここで見るアートも瀬戸内海も共通ですが、
その人の心身の状態で、いくとおりにも解釈が変わる。
そんな多様な解釈に寛容なことが、国内外から多くの来訪者を
魅了し続けている理由のひとつなのでしょう。

あまりにも多くの刺激的な体験を整理できないまま、
帰途のフェリーまで少し時間があったので、冷えた体を
あたためようと、直島港そばにある直島銭湯「I♡湯」
に立ち寄りました。といっても、
ここは単なる銭湯ではありません。
第8回光州ビエンナーレ(2010年、韓国)、
ドクメンタ(13)(2012年、ドイツ)、
第55回ヴェネチア・ビエンナーレ(2013年、イタリア)
などの
国際展に参加されたアーティスト・大竹伸朗氏が手がける
入浴できる美術施設なのです。外観・内装はもちろん、
浴槽、風呂絵、モザイク画、トイレの陶器にいたるまで
大竹氏が得意とするスクラップブックの三次元の世界が
反映されています。

フェリーで直島に到着、あるいは、出発前の観光客の
利用も多く連日21時ぐらいまで賑わうそうです。
利用客の3~4割は外国人、日によっては、約5割が
外国人の利用にもなるとのこと。もちろん多くの町民の方々も
利用され、直島銭湯「I♡湯」、ちょっとした国際交流が
繰り広げられます。もともと直島島民の活力源として、
また国内外から訪れるお客様と直島島民との交流の場として
2009年につくられたこの銭湯、
施設の運営はNPO法人直島町観光協会が
行っています。さらに、先ごろ同銭湯が、
ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン」
で2つ星を獲得しました!
ミシュランの星のついた銭湯は、私はほかに存知ません。
番台にいる町民の方もとても気さくで温かく、
ここは、まさに町民と国内外の来訪者が素の姿で
交流できるアーティスティックな銭湯です。
http://benesse-artsite.jp/art/naoshimasento.html