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喪服はシック、フランス人目線

こんにちは。スタッフの永山です。

先日、フランスからやってきた知人に、
「お母さんのお土産に着物を買いたいんだけど、どこか良いところ知らない?」
と言われ、以前利用したことのある着物屋さんを紹介しました。
「日本語がわからなくて不安だから、一緒に来てくれない?」という依頼を
受け、私も一緒に行くことに。

着物屋さんへ入ると、そこはまさに“和”の世界。
お着物はもちろん、美しい草履や手提げ、粋な羽織や帯留めなど、
日本の伝統的な服飾文化が溢れています。
彼は、今までマンガで見たことのある“和装”が間近にあることに大喜びの様子。
“忍者”や“ゲイシャ”の世界がリアルにここにあることに、
嬉しい驚きでいっぱい!という感じです。

「お母さんは、落ちついた色が好きだから……」と言って、シックな着物を
探す彼を、着物屋の店主が優しくサポート。
長い会話はできないものの、お互い知っている英単語を使いながら
一生懸命着物を選ぶ二人の姿に、
「インバウンドって“言葉がわかること”も大切だけど、
“言葉がわからなくてもお互い通じ合おうとする気持ち”が大切なんだな〜」
なんて改めて思ったのでした。

さて、一生懸命着物を選んでいた彼。
「ついに気に入りの1枚を見つけた!」と言って持ってきた着物をよく見る
と……なんと黒い紋付の着物。お葬式で見るやつだ!と思った私は、
「それは、お葬式のときに着るものだから、お母さんのお土産として
ちょっと縁起が悪いかも……」と言うと、大変がっかりした様子。
と、そこで店主が一言、「いやいや、そんなことないんですよ。
長唄やる方なんかもこういうものお召しになるんです。
決して縁起が良くないものじゃないんですよ」。

そうなのか!日本人の私の方が目からウロコという感じでした。
店主の言葉を彼に伝えると、
「それはよかった!」と大喜びでその着物を購入していました。

日本人が知らなかった日本を知る、日本を再発見する、ということも、
インバウンドに関わる大きな楽しみの一つですね。